「OS X Mavericks」無償UGの真意を推測

まあ今更ではあるんですが先日の話。
「OS X Mavericks」(10.9)がリリースされ、無償アップグレード扱いになりました(※1)

多少バラつきはあるものの、iMacやMacBook Proあたりは2007年モデルまでもアップグレード対象になり、無償アップグレードと同時に、今まで5年だったと推測されるサポートサイクルが崩れた点も特徴といえるところ。



なんでそんなことをしたのやら……という点を以下駄文にて綴ってみる。

といっても、既に一部では類似のニュースを掲げているわけなんですが。

Apple、OS X Mavericksで多数の脆弱性を修正 Mountain Lionのアップデートは提供せず?【ITmedia ニュース】

要はこのタイトルに尽きるわけですが、「Mountain Lion(10.8)やLion(10.7)の将来的なマイナーアップグレード及びにセキュリティパッチついては今度提供されない可能性があるのでは」という点。



Snow Leopard(10.6)はそろそろセキュリティアップデートすら提供されなくなってもおかしくはないのですが(※2)、10.7/10.8も、どちらからも無償でアップできる10.9をマイナーアップグレードと同等(※3)とするのであれば、提供する必要性は実質的に皆無と言えます。
となると、例え致命的な不具合修正やセキュリティ確保の提供など、アップデートに関する行為を行う可能性はかなり低いのではないか、と考える次第。

そしてもうひとつ気になる点。なんで無償にしたのかという点ですが、それは「複数OSへのサポートに掛かるコスト負担よりも無償アップして単独OSのサポートのみに徹するしかない状況なのではないか」という推測をしていたり。
現在のAppleは、売上および利益率の高いiOSには人員注力できるものの、そこまでではない(Mac )OS Xにはおそらくリソースを割けるほどの余裕は原則ないように思われます。事実、過去に以下のような報道もなされていたりするわけで。

iOS 7開発に遅れ? OS XからiOSへ開発人員異動【ギズモード・ジャパン】

本記事にもあるように、既に10.5の時にも同様のことは起きていたわけで、少なくとも当面は改善される可能性は少ない……というか、今後も可能性は相当低いかもしれないわけで。むしろARM系アーキテクチャへの移行という噂話も過去見え隠れしてることを踏まえると、逆に今後、OS X自体がなくなってiOSに統合される可能性もありうるんではないか、と。
……おっと話がそれました。話を戻します。
もし10.5/10.6と同等のサポートサイクルを要求されるとしたら、どれだけ短くとも、10.7は2015年夏、10.8は2016年夏まではセキュリティパッチの提供を行わざるを得ないわけですが、10.9までも含む3バージョンのパッチ提供というのは多分リソース的に無理だろう、と。ただでさえアフターサポートは人員が必要な部分だと考えるとなおさら……。

勿論これを行うために、ある程度ユーザーの分析は行っているはずだろうとは思いますし、そのために10.7/10.8の提供価格を下げてきた、という対応もしていたのだろうと推測しています。一応はそれなりに期間を考慮した対応方法だと考えます。

ただまあ、次期バージョンの提供時期や価格も同等かどうかはまだ誰も見えないところですし(いや中の人はともかく)、そもそも今回の内容自体が推論にしか過ぎないわけですが、もしかしたら……ということで、考えた次第です。



あと、Windowsと比較して「Windows高いじゃん」とか目の前のことしか見ずに言っている人もいますが、Windowsのサポートはメインストリームサポート+延長サポートで約10年なので、そもそも比べるべくもありません。
ついでに言うと、OS Xは必ずMac製品にバンドルされたうえでそのハードと切り離しての利用は絶対的にNGであることを踏まえるとハード購入時にOS利用のコストをまとめて支払っているだけにすぎないのに対し、Windowsの場合は提供方法によってライセンス状態などが異なるので、そもそも同一目線で見ることはできません。

ただまあ、MacもOS XもiOSも、どれもこれも原則コンシューマー利用程度でしか考慮されてないなあ特に最近は、とは思うことは多々あります、はい。……と最後に喧嘩売るような発言しときます。



ともあれ本件、しばらくすれば結果は出るでしょう。まあわし自身の戯言でなければいいんですが。特に企業利用。



(※1)Leopard(10.5)機種のままの場合、10.6へのアップグレードが必要なので、実質的には完全無償ではないわけで。といっても、一旦販売終了したうえで再販扱いになって価格も当時より安くなってるとか考えると……当時それなりにカネ払っている人からするとなんなんだとか思うしかない。特にわし自身。
(※2)10.5のリリースが2007年10月、最終セキュリティアップデートが2011年6月で約4年。その年数を10.6に当てはめると、2009年8月リリースより4年がちょうど今年夏だった。
(※3)多少機能は増えているといっても、ひどく目新しい機能がなく、10.8/10.9はiOSからのフィードバックだったり、他社やフリーウェアなどからのパクリと同等・類似の機能などが多く見受けられる感じなのが個人的な印象。

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