InDesignの段落コンポーザーと文字回転

昨日ちょっと触ってて疑問に思ったことのメモを兼ねて。

InDesignの文字パネルには「文字回転」なる機能があるのですが、段落コンポーザーの設定によって本来はその動作結果は変わります。
ただ触っていて、その挙動が少々危険であると思ったことと、同時に不可解なことがあったので、記録を兼ねて以下記載しときます。

まず「文字回転」と「段落コンポーザー」の組み合わせについて。
「文字回転」の機能はどうやら日本語版(CJK版?)だけの機能らしく、欧文コンポーザーと多言語コンポーザーを使う場合は動作しません。

これ自体は、この記事を起こす前にネットで検索をしたところ、コントヨコさんのblog『I Love Typesetting』にて、2年ほど前に書かれていました。

InDesignによる欧文組版の基本操作その3

ただそちらでは結果まで記されていなかったので、まずは実際に設定した場合とその結果について。



まず以下の画像について。
130528_IDCS6_wordrotate_01

今までの説明からわかる通り、これらはどちらも、適用しているコンポーザーが異なります。
130528_IDCS6_wordrotate_02 130528_IDCS6_wordrotate_03

で、「山川沓形町」(やまかわくつがたまち)の「沓」の字が、上は45度傾いてますが、実は設定としてはどちらにも同じ文字回転の設定をしている状態になっています。
130528_IDCS6_wordrotate_04 130528_IDCS6_wordrotate_05

この状態で下側の段落コンポーザーを日本語コンポーザーに変えると……
130528_IDCS6_wordrotate_06 130528_IDCS6_wordrotate_07

結果として、文字回転の設定が結果として反映されることに。
欧文/多言語コンポーザーの場合、結果としては反映されなくても、文字回転の情報を入れている場合、その情報自体は保持継続し続けている状態になるので、何かの理由があって日本語コンポーザー以外を利用+文字回転を設定した後に日本語コンポーザーに変更すると、意図せずに文字回転がかかる結果になる可能性がある、という点が少々危険だと思ったところ。
もっとも、欧文/多言語コンポーザーの場合は行送りの挙動が異なるので、そこで判断できる可能性もあるけれども。



もうひとつ。この文字回転については、欧文/多言語コンポーザーでも有効になる場合がある、という……。
条件としては「段落全体を選択した状態で設定を変更する」こと。

130528_IDCS6_wordrotate_08 130528_IDCS6_wordrotate_09
130528_IDCS6_wordrotate_10

……といっても実は厳密には、「段落最後の文字だけを選択し、回転させることで段落全体が回転する」というほうが正しかったりしますが。
130528_IDCS6_wordrotate_11

これはこれで目視ではっきりわかることではあるし、個人的にはこの状態での使い道は正直あるとは思えないんですが(デザイン的にどうしても回転角度を付けたいときくらい……いやいやしかし)、段落中の文字に設定するだけでは逆に何も起きないわけなので、これはこれで動きがおかしいんじゃないかと。



これ、個人的には「コンポーザーによって本来使えない機能が設定・反映できてしまう」ことによる問題なので、実質的な不具合ではないかと思った次第。
意識せずに触らなければどうとでもない話ではあるんですが、誤って触る可能性がゼロでもなかったりするわけでもあるために、いずれにしても気を付けたいところかと思いました、はい。

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