InDesign CS6の「縦組み中で引用符を回転」設定

InDesign CS6の環境設定を触っていたら、妙な設定があるのに気付きました。

120611_CS6_Quate_1



「組版」タブ→「文字組み互換モード」にある「縦組み中で引用符を回転」という設定。
見覚えがまるっきりないので、新たに加わった設定っぽいですが、Googleさんでこれをキーワードに検索をかけたけど引っかからず。そして動きに愕然と同時に納得しました。つまりココロの中で葛藤が。

この設定が入った状態で、縦組みでダブルクォーテーションを使った文書を組むと、以下のようになります。

120611_CS6_Quate_2

一番右は、CS6付属の小塚明朝での結果。真ん中はリュウミン Pr6での結果、そして左はリュウミン Proでの結果。
ほぼ同様の結果になってはいますが、実は、いままでと結果が違ってたりします。



従来はこういう状態。以下の結果は設定をOFFにしたもの。

120611_CS6_Quate_3

従来は採用しているCMap/GSUBテーブルのバージョン違いによる影響と、同時にInDesignの縦組み時ダブルクォーテーションの扱いタコぶりがあって、フォントごとに結果が変わっていた、という状態。
このCS6になって、(グリフの違いはあれど)結果を概ね統一できるようになった、ということになります。



で、このチェックONの状態がインストールデフォルトになりました。
つまりどういうことかというと「新規でドキュメントを作った場合には従来と互換がなくなった」ってことでもあります。

旧データを開いた場合は自動的にOFFの状態にはなりますが、複数バージョンで新規ドキュメントを作る場合には十分注意する必要が出てきた、ということになります。



ついでにいうと、いままで自動で縦組み引用符(ちょんちょん/ノノカギ/ダブルミニュート)になっていたフォントでもならなくなってしまった、ということでもあるので、ものすごく注意が必要です。

縦組み引用符を和文用途として扱うなら、以下のまとめで指摘されている解決法を使うべき、ということになるのでしょう。たぶん。

InDesign+OpenTypeFontにおける、ダブルコーテーションとノノカギの問題点についてのまとめ。【遠近法ノート】



悩ましい問題ではあるので、どれが正しい解決策かといわれると……「なんで『縦組み時の引用符は和文字形に自動置換する』のチェックを設けてくれなかったんだボケ」、というのが個人的な見解かもしれない。

下手したらこれでまた、縦組み引用符のことを勘違いして組む人が続出するかもしれないなあ……という頭痛の種が増えました。無駄な推測であってほしい。



参考:
 1. 和文用規格とは思えん
 2. 縦組み×引用符×コンポーザ
 3. 縦組み×引用符×コンポーザ その2
 4. 縦組み×引用符×コンポーザ その3



アップしてからちょっと追記:
縦組み引用符の件はいろんな人がいろんな見解を出しているので正直参考を引っ張るのはきりがないところなんですが、NAOIさんが過去に提示されてた問題に対する解、と考えると、やむなしというか妥当なのかもしれないところ。やはり悩ましい……。

InDesignで引用符はなぜ呪われているのか【Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ】

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InDesign CS6の環境設定を触っていたら、妙な設定があるのに気付きました。 「組版」タブ→「文字組み互換モード」にある「縦組み中で引用符を回転」という設定。 見覚えがまるっ

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