PDFでフォント名に「-SC700」がつく

とある条件下で、InDesignでPDFを生成すると、生成されたPDFのエンベッドフォント名称に「-SC700」と付いたものが生成されます。

調べたらUSのAdobe Forumとかでも以前に話題になってた気配。なんかそっちでは解決してないような気がする。



今回使うのはInDesign CS3です。正直バージョンはなんでもいいはず。ちなみにCS5.5でも再現してます。

まずはこんなデータを用意しました。

110623_IDCS3_SC700_1

使用フォントは、上から、小塚ゴシック Pro R、小塚明朝 Pr6N H、りょうゴシック PlusN UH。ていうかここもなんでもいいです。



その状態でPDFを生成します。使うのは「書き出し」。

110623_IDCS3_SC700_2



出来上がったPDFは以下。

110623_IDCS3_SC700_3



一見、なんの変哲もないように見えるんですが、文書のプロパティでフォント情報を見ると……。

110623_IDCS3_SC700_4

それぞれに「-SC700」と付加されたフォント名が。



原因は以下。

110623_IDCS3_SC700_5



文字パネルのサブメニューを使って「スモールキャップス」の情報を付加した。これだけ。
本来はその名の通り、スモールキャップス処理を施してその字形を呼び出す、OpenType固有機能・処理方法ではあるんですが、和文フォントにはそんな情報がないので、表示は一見変わっていない、という状態。
しかし直接PDFを書き出した場合は、その情報は残り続けてしまい、結果としてフォント名として現れてしまう、というものです。



これ、先般も書いた通り、Adobe Forumsと、あとMacRumors Forumsの両方で話題に出されてました。

  Adobe Forums: Fonts won't Embed- Why? Fonts are not...
  Indesign Printing problems... - MacRumors Forums:

つまり、和文フォントに限らず起きる問題という。



解決方法はふた通り。
ひとつは「スモールキャップスを解除する」。
もうひとつは「PostScriptファイルに書き出したうえで、Distillerを使ってPDF生成する」こと。

110623_IDCS3_SC700_6

上記は後者の、PS書きしたものの結果。こちらはSC700としての情報は残ってないです。
もっとも、PDF/X-4などを指定された場合などはこの回避方法は事実上不可能なわけで、となると前者をなんとかするしかないです。厄介だけど、問題を潰してから生成するのが無難です。



ちなみに直接的な影響か不明ですが、InDesignで作成したこのファイル、一度閉じて、InDesignも終了させ、再起動・再展開したら以下のようなダイアログが。

110623_IDCS3_SC700_7

……フォントの再生成? うーん、謎ですけど、今回は外字なんか使っているわけがないので不明瞭です。やはりこの問題に関わる影響かなと。気をつけるに越したことはないです。



#補足その1:CS3で最初に確認したときは、出力結果も崩れてました。今回テストしたのとは環境等も異なるPC。そのPC環境も確認時とは違う状態に崩してしまったので原因はもう追えないんですが、いずれにしても気をつけないといけないのには違いありません。

#補足その2:Adobe Forumsの記載一式は全部読んでおきましょう。国こそ違えど思いはみんな同じです。英語が苦手な人は、Google翻訳通した結果でいいので、読むべき。

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