Windowsの場合、縦組みで一部の文字がおかしくなる

Windowsの場合、縦組み処理をすると一部の文字が意図しない結果になります。

まあ、商業DTPであれば、多くの場合は影響ない、とは思うんだけどさ。今のAdobeアプリ全盛の状態なら。ということでAdobeアプリじゃ起きないです。あと、Shift_JISしか対応してないアプリも。そう、Unicode対応アプリオンリーの話。

で、結果。

110615_Winvert_1



ということで、上記はローマ数字(Roman numerals)のI~XII。見ればわかるといわれればそれまでですが。UnicodeのNumber Forms、u+2160-216b。
使用フォントは、右から、MS明朝・MSゴシック・メイリオ・小塚ゴシックPr6N R・小塚明朝Pr6N B。前3つ、XIとXIIが寝転がり状態。フォント種別からすると、TrueTypeがダメっぽい。これについては我らがArial Unicode MSでも同じだったりする。

ちなみに、なぜこのふたつか、なんですが、推測ではあるものの「このふたつはShift_JISには収録されていない」ところが理由か、とか。Adobe-Japan OpenTypeの場合はならなかったので、あくまでもTrueTypeの場合、だと思うんですが、Unicodeの基本多言語面(Basic Multilingual Plane:BMP)の特定範囲と、Shift_JIS収録範囲については縦組み処理が行われるものの、それ以外は行われていない、のではないかと。

これについては止むを得ないところも。収録範囲によって言語固有である場合はあるものの、そうでない部分もいっぱいある。今回の例の、ローマ数字だって、別に言語に関係なく表記はなされる文字群、のはず。なので非縦組み言語系(たとえば普通のアルファベット、Baslc Latin範囲等)と同じ処理になってもおかしくはないだろう、と。ただ、Shift_JIS範囲は処理される仕組みを持っているんじゃないか、と。

Adobe-Japan OpenTypeがならないのは・・・・・・たぶん、フォント側の措置かな、と推察。あくまでも推察ですが。そこまで中身を見てないし今回はそこまであんまし考えていない。



ただしもうひとつの問題が。それが以下。

110615_Winvert_2

漢字がー、漢字なのにー。



てことでもうひとつ問題が。
こっちで寝転んでいる文字は、Unicodeの追加漢字面(Supplementary Ideographic Plane:SIP)の範囲だったり。別名、サロゲート・ペアとも。
実は表示こそ対応していたとしても、組処理が正常でなくなるという・・・・・・こっちについてはTrueTypeも、Adobe-Japan OpenTypeであっても。

こちらから見える傾向としては、やはりおそらくですが、字形としては縦組み処理を行おうとしているものの、組処理情報は非縦組み言語系と同じ扱いなんじゃないだろうか、と。見た目と中身が一致していない、という。
しかもAdobe-Japan OpenTypeの場合、90度回転が2回かかったような状態になっているという・・・・・Windows側ではTrueTypeも90度回転はした状態なので、そこからさらに90度。これもフォントデータ側の処理が影響しているのだろうか、という推測を。



まあ、これらの文字を一般アプリで縦組み処理することなんか滅多にしないだろう、条件ありすぎだし、といいたいところではあるんですが、されてしまうとちょっと厳しい結果になるなあ、というお話。今日もまたどマイナーな小ネタでした、はい。



#ちなみに今回試したのは、Windows 7/32bit+Word 2003と、Windows 7/64bit+Word 2007環境でやってますが、どっちも同じ。厳密には、XPやVistaでも見てますがやっぱり同じ。たぶんですが、OSのAPI処理がフォント側の拡張に追いついていないというか、そんな気配。開発者じゃないので推測だけといいたいけど、文字処理周りのAPI仕様ってデベロッパにどこまで公開されているのやら。ちなみに今回、結果と挙動からの表向き推測しかしてないので裏は全然とってないのです、はい。

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コメント

>>名無しさん
頂いたコメントを元にA-TTC ゴシックMB101で試しましたが、やはり寝返ります。
Yu GothicはWindows Mobile 7.1 SDKに含まれる奴でしょうか。気にはなるものの使う予定などがないので、試すのは避けたいと思いますけれども。

> ※Yu Gothicにはペアカーニング情報が含まれていたり、異体字切り替えが行えたりする点でメイリオとは別物

メイリオでも対応アプリであれば異体字切り替えはできますよ。
いずれにしても、TrueTypeという点は共通してますし、フォントのOutline情報等でラスタライザが処理を切り替えている可能性も捨てられないので、注意するに越したことはないかも、というお話で。

TrueType版のゴシックMB101やYu Gothic(游ゴシック)もXIやXIIが寝返ってしまってますね。

メイリオ互換なモリサワTrueTypeはまだしも後者はほとんどOTF StdNなのでTrueType固有の現象でしょうか?
※Yu Gothicにはペアカーニング情報が含まれていたり、異体字切り替えが行えたりする点でメイリオとは別物
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