フォントエンベッドしていないPDFの恐ろしい話

とか書いてますが、そんなに恐ろしくはないです。といっても見る人にとっては恐ろしく、自分的にはむちゃくちゃ怖いです。これでも気にしない人はいるんだろうなあ、と。
InDesignなどでフォント埋め込みしない状態(グラフィックタブの「フォント」でダウンロードを「なし」にする)でPS生成して、Distillerで「最小ファイルサイズ」などでPDFへ変換すると、フォント埋め込みがなされていないPDFが生成できます。
そしてこれをAcrobatやAdobe Reader等で開くとフォント代替処理がされて、開いたPCのフォントを利用して表示されます。

しかし、文字ごとの座標はPDF内で持っているので、こんな結果になる可能性が出てきてしまう、という。



110108_AcrobatFontEnbedded_1 110108_AcrobatFontEnbedded_2

110108_AcrobatFontEnbedded_3 110108_AcrobatFontEnbedded_4



上がフォント埋め込みせず、代替処理されたもの。下がオリジナル。PDFのプロパティも一緒に出したのでわかると思いますが、上はMS P 明朝を表示用に利用された結果としてこんなことになってます。もちろん作成したドキュメント側で使っているのは和文等幅なフォントの小塚明朝Pro R。



このフォント代替処理、何を使ってくれるのかは利用PCというかPDFを表示するデバイスに搭載されているフォントによって違う(※)ので、どんな結果になってもおかしくはない、と。ある意味、作り手にとっては恐ろしい話です。ただしフォント情報をドキュメントに持たないのでデータは軽くなる。

「データが軽くてとりあえず読めればいい」のか「データは重くなるけどオリジナルの体裁を保つべき」なのか、どちらが良いかは優先の考え方によって変わると思います、が、前者の場合は同時に注意書きが必要だろうとも思います。じゃなきゃなんで体裁おかしいのかの理由が伝わらないので。



(※)PANOSE(資料1資料2資料3)によって代替は決まっているはず、と言いたいですが、Acrobatの場合はどんな代替処理をしているのかいまいちわかってなかったり。たぶんPANOSEだろうと。
代替フォントをコントロールできるともうちょっとマシなんでしょうけれどもねえ。コントロールの仕組みとして用意されてるかどうかは調べるのが面倒だけれども、Acrobatですらコントロールする機能が用意されていないので、もともとそんなの付けてない気がする。というかこんな内容がAdobeのサイトにあるなら間違いなくなさげ。

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コメント

>>詠み人知らずさん
非純正のPDF処理ツール等はセキュリティを簡単に突破できたり結果として回避できたりするものもありますね。非純正のPDF生成ツールやビューアもそうですが、本家と比較していろいろあるっていうのは結構少なくないと思います。

横着してmacのプレビュー.appでちょとpdfをいじってそのまま送信したら、フォントの埋め込みが全部解除されてしまい恐ろしい思いをしたことがありました。
やっぱりプレビュー.appってどこかおかしいのかな?パスワードロックも外れちゃったりするし。
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