「Arial Unicode MS」は縦組みに使えない

ちょっと前にした「縦組み時のフォント」の件に関連して。

ひらがな・カタカナなど和文固有文字等を持っているフォントでも、必ずしも縦組み用として使えないよ、という例の話。もっとも、Arial Unicode MSは印字用フォントとしていいものかどうか、ってことでもあるけれども。

先の話では「縦組みの際にグリフが変わる文字がある」ということを書きましたが、それはそのような仕組みなりをフォント側でも持っていれば、という前提がある。ないものは変わらない。
その最たる例がArial Unicode MSですよ、という話。

結果としてはこんな風に。

101227_ArialUnicodeMSTest



横組みで上・縦組みで右にある、ちょっと細いゴシックが小塚ゴシック Pro R。
横組みで下・縦組みで左にある、小塚ゴシックより多少太めなのがArial Unicode MS。

これらは縦・横で共通した字形(glyph)しか持っておらず、横組みを前提にしている(といっていいのかどうかわからんけれども一応)ので、縦組みにすると明らかにおかしな有様に。ただしかぎ括弧については縦組み字形を持っていたりします。これはUnicodeのFE41/FE42にあるため。本来は句読点もFE11/FE12に縦組みのコードを持ってはいるんですが、Arial Unicode MSでは字形を持っていないので結果としては変わらないという。



個人的にはArial Unicode MSというフォント自体を「Unicodeの各コードポイントにおける例字確認用」としてしか使わないので、それそのものを実際の印字に使うことはまずしません。なので、かなり特殊な用途でしか利用しないという。仕事柄頻繁に使うこともあるけれども。

というかもともと「そういう用途のフォント」と考えたほうが適切だと思うので、別のことに使うと考えないほうが自然です。フォントっていっても全部が全部を文書表現用に使うとは限らず、個々のフォントにも使用目的たるものがある。その目的ごとに想定用途を考慮してフォントを使うのがいいだろう、と思います、はい。

#漢字の例字確認であれば花園フォントのほうがいいのかもと思ってますが、それ以外の確認もあることとOS付属ってこともあってAriai Unicode MSばっかり使ってます。

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