InDesignが悪いのかAcrobatが悪いのか自分の目が悪いのか

InDesignからPDFを生成することも多いと思うんですが、そのうえでちょっと試してて困ったことなどを。

しかしInDesignが悪いのか、それともAcrobatが悪いのかわからない件。もっとも、この困った問題をどこまで考えるかという問題も。

なにかというと「PDFの生成手順によって、Acrobatで表示させた時の結果が若干ながら異なる」ということ。



ということで、まずはこんなデータを用意します。今回使うのはCS5(7.0.3J)。

101206_IDCS5_PDFO1

A4サイズのドキュメントに、小塚ゴシック Pr6N・72Q・行間10Hのフレームグリッドにテキストを流し込み(といっても短文のリピートですが)、さらに腺ツールで縦横に別途格子を加えたもの。

ここから「グリッドのプリント・書き出し」を使ってファイルを書き出します。

101206_IDCS5_PDFO2

「書き出し」からは、PDF/X-1a:2001(日本)でPDFを生成し、「プリント」からはPostScriptファイルを書き出し、それをAcrobat Distiller(9.4.0195)で、やはりPDF/X-1a:2001(日本)を生成します。



その結果は以下。表示はAcrobat 9(9.4.1)です。

101206_IDCS5_PDFO3   101206_IDCS5_PDFO4



気づく人であれば、この時点のスクリーンショット原寸レベルで気づくかもしれません。といってもわかりづらいだろうなあ……。

ということでもうちょっと。ふたつの画像をPhotoshopで開き、レイヤーで重ねたうえで「差の絶対値」で差分を抽出します。やったものが以下。

101206_IDCS5_PDFO5



サムネイルレベルだとさーっぱりわかりません。はっはっは。
ということでクリックしてから開く画像のほうを見ていただくと、なにやら白かったり水色・赤色のラインが見えているところがありますが、これが違いです。



ということで、直接書き出したPDFとPSファイル経由でPDFにしたもので「ずれ」が出る。
「全体だからずれてるだけなんじゃないの?」と言われそうですが、拡大してもずれるところがあります。それこそ6400%比較でみたとき、文字の字間が部分的にずれたり(広がったり狭まったり)とかもあるという。そしてAcrobatの「書き出し」(または別名保存)を使ってTIFFやPNGなどのビットマップ系画像に書き出してから比較しても、やっぱりずれがあるという。ついでにいうと、Acrobatで比較してもまるごと引っかかる。



最初これ「InDesignの不具合?」かと思ったんですが、PDFデータを解釈してラスタライズしているのはAcrobat自身なので、そちらが原因かもしれないです。というか判断がつかん……ただし、InDesignの画面状態と一致するのはPS経由、っぽい。断言できないのは肉眼判断なうえで違いがかなり細かいこと、ついでに「所詮画面」なのでどこまで判断していいのかが明確でないことが、その理由。

……つまり、もしこれが実際に出力されて印字されたとしても、果たして気づくかどうか、というレベル。



さてこれ、どうやって考えて納得すればいいんだろうか。「こまけぇこたぁいいんだよ!」とかでいいんだろか。うーむ。



#ちなみにCS4でもずれました。CS3もっていう話も。Acrobatは他を試してないのでなんともっていっても、これもそれぞれラスタライザが異なるしなあ……。

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コメント

>>りさもんさん
直接書き出しは昔からトラブルありますからねえ。かといって透明を生かすには直接しかないわけで。厄介です。

>>MM岩手さん
反転しなかったのは「忘れてました」。いやここを見られる方で気になる人ならたいてい自前で処理できるかと。
Photoshop CS5で直接ラスタライズもしてみたもの、Acrobatとは異なる差違が生じます。
200/600/1200ppiで処理してみたんですが、いずれでもまず、メディアサイズで縦横1pxずつ前後のずれが出るという……。

>>通りすがりさん
同じくいくつか試したものの、確かに規則性がよくわかりません。
ラスタライザ(つまりAcrobatやPhotoshopなど)の倍率・解像度等での解釈違いもあるようで、本当に一貫性がないという。
生成方法が異なるのでデータが違って結果も違うのはやむを得ないですが、一貫した作業を心がけるしかない、としかいえないところです、はい。

私も確認しました

私もやってみました

環境は
OS 10.4.11
InDesign CS2(4.0.5)
Distiller 9.4.0 & 6.0.2
です。

比較はAcrobatのレイヤーでやりましたが
行によってずれたり、ずれなかったり
規則性はないですね

やはり、DistillerとAdobe PDF Libraryでは処理が違うのでしょうね

> ふたつの画像をPhotoshopで開き、レイヤーで重ねたうえで「差の絶対値」で差分を抽出します。

・ふたつの画像をPhotoshopで開く
・それぞれをレイヤー>画像を統合
・レイヤーで重ねる
・「差の絶対値」で差分を抽出
・画像を統合
・イメージ>色調補正>階調の反転

で、少し見やすくなるよ。



Photoshopでもっともっと高解像度にラスタライズして重ねれば、実際にどの程度違うのか分かるんじゃないかしら。

Photoshopのラスタライズは、めちゃまじめで、フォントのヒンティングや、線の調整フラグ(SA、strokeadjust)も有効だったりするから、結構信用できるよ。(とても古いバージョンは知らないけれども)

# DeviceGrayがCMYKに変換されたり、特色のオーバープリントは再現できないとか、意地悪が仕掛けられてるけどね。

私も悩み

印刷用のPDFを書き出すときの1番多いトラブル。ひどい時は、まっすぐ線入ったまま印刷されちゃう。インデザイン搭載のAdobePDFエンジンが弱いと誰かがいってました。早く解決してほしいですよね。
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