辻さんの逞しい体を通じて新たな感情が芽生えた。

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……え~、さて、これだけじゃ、いわゆる「ウホッ」的な内容でなんだこれはと思われてしまいそうです。



これは何かというと、一種の例文と考えてください。
書体によって見え方が違う、ということと、今流行りのアレがらみです。どう考えても乗り遅れてる気がするし、すでに例が挙げられていることもあるので、正直今更感アリアリとか言われそうな気もするけれども、まあ自分用メモだし。



なにかというと「文字の分類と書体によって、その見えかたが異なってしまう文字が含まれている」という点。
そう、学参絡みでもあり、それ以外も含めて影響のある、というもの。

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上記例として挙げたのは、すべて新ゴ。ただし、上から「通常のJIS90版」「JIS2004版」「学参版」「常用改定対応学参版」と、4種類とも違う書体を用いたもの。



漢字として影響があるものが、「辻」「逞」「通」の3文字。
之繞の結果が異なる点について、種別等による影響を記載してまとめると、以下。

  • 辻:JIS第一水準。JIS90=1点、JIS2004=2点、学参=印刷字体系統
  • 逞:JIS第二水準。JIS90=2点、JIS2004=2点、学参=印刷字体系統
  • 通:JIS第一水準。JIS90=1点、JIS2004=1点、学参=筆記字体系統



これが起きるのは以下の前提等があるから。そもそもJIS90レベルでも差違があるので、問題は結構複雑。

  • 第一水準と第二水準では、例示字体が異なる
  • JIS2004では一部の字体のみ手を加えられている(もともとは168字が例示されたが、実質的には約160字程度といえる)
  • 学参書体は一部のみ筆記字体系統としている(小学学習ないし常用漢字程度)



JISにおける例示字体はある意味、国が示したものとみなすこともできる(JISは国家標準規格のひとつなので)。それを絶対唯一の最高判断とした場合、工業製品はそれに倣わざるを得ないところがあると解釈ができ、やむを得ないところがあるともいえてしまう問題(※)。
もっとも、一点・二点の差異は固有名称(人名等)があるので、「『通常の文章としての表現』としてみなした場合などには統一されるべき」とするのがおそらく一番良いだろう、と個人的には考えています。

それに対し、学参書体の字体については「あくまでも学習要領や筆記例の記述が必要な場合に限る」という大前提があるうえ、使った時点で字体系統としての統一ができない。そして、印刷字体から筆記字体への切り替えもOpenType Proであっても不可能なので(全社試したりとかしてませんけど)、例文のうちの「辻」「逞」についても、筆記字体系統の之繞にすることはできません。その逆は条件つきならできますが。



「表現される文章の字体がバラバラになる恐れがある」というのは、普通に考えて美しくないと思うんですけれども。それはプロとしてはごく当たり前の話なんじゃないかなあ……。
最初から「小学校で習うレベルしか使わないから」ということがわかっていたり、もともとのターゲットが小学生以下だからと把握しているのであれば、まあ、アリかなと思わなくもないです。でも考えるならそこまでの配慮を前提として使う、とかの思慮は必要だろうと思います。
いやまあ、本当は見本帳に「学参」って記載がある時点で、これが何かを確認すべきだと思うんですけれども……いやもしかして見本帳見てないのかも。ソフトのメニューにあるから使う、とか。……怖いなあ。いいんだろうかそんなことで。



しかしよくまあこんな変な例文を思いつくもんだと。誰だよ! ……いやわしです。我ながら呆れます。



(※)もっとも、フォントベンダーやフォントデータごとに多少の「ゆれ」があるので、本来はフォントデータ個別にその内容を明示すべきであるもの、ともいえるけれども。ただ明示しても読まれなきゃ意味がない気もする。この学参の表記のように。

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