大電子出版時代の前にぜひやっておきたいこと

個人的には日本では来年くらいに一度寒風吹いているんじゃないだろうかなーと思う、電子出版の世界。

大電子出版時代が到来するにしろ、しないにしろ、いまのうちにやっておきたいことを書いておきます。ってかあたりまえのことなはずなんだけれども。

なにかというと「せめてルールを決めたうえで、できるだけスタイル類を適用し、さらに可能な限りひと繋がりの文書データにしとけ」ということ。



デジタルデータを使い回すつもりであれば、いかに構造化できるかできないか、というところは基本中の基本のはず。となると、それができているかどうかでその後の使い回し(所謂二次利用)が比較的ラクにできるかどうかが変わってくるはず。

ただ、たぶん、日本のDTPにおける多くのデータは、おそらくそんなこと微塵とも考えていなかったんじゃないだろうか、と推測。



そうなったとき、「スタイルさえきちんとしておけば一発変換できるようなソリューション」が登場したところで、データの存在意義はその時点ではあまりないようなもんです。見た目的に形はできあがっていても「コンピュータ的な意味合い」を持たせていない限りは、もう一度大きく手を加えるか、見かけだけで設定された体裁情報(文字サイズだったりインデントだったりソフトの機能によるその他体裁機能だったり)からおおまかに変換して、そのうえで再調整しなきゃ駄目だろうと。……まあ、後者ならそれなりにマシかもしれないけれども、そういうプログラムの存在がなければ話にならんわけで。



それを考えると、いまやるべきことは「学ぶこと」ではなく、「手持ちのデータのなかから将来的に再利用しそうなものを片っ端から洗っていって、できるだけ単純かつ明快な構造データにしておく」ほうが良いんじゃないかと考えてしまったり。



ファンクションだらけである意味まだ比較的構造化されているものが多いともいえる電算写植データだって今後の再利用でさまざまな問題を抱え込んでいるというのに、正直、ふつーのDTPデータじゃ役立たんまま、日本では画像データとしての流布しかしないような気がするのは気のせいだろうか、と思うことが。ましてやIllustratorだけで作られてるデータなんて、壊滅的なんじゃないかと。

そんな感じ。



#印刷という行為自体が「あらゆる情報を視覚的図形化して定着させている」ということでもあるので、そういう意味では見た目で作って当たり前だし、スタイル類をきちんと使って構造化されているものであっても、微細な調整をしている時点で構造を持つ電子データとしてはあまり向かない気がする。場合によってはプレーンテキストにタグ付けして一から作った方が早そう。DTPたる電子処理を行ったところで、「印刷」と「非画像のデジタル文書情報」はベクトルの向きがまるっきり違うだろう。

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