スピーカーはライン・ラボ前田年昭さん。深く文字組版に関わっている方にはおなじみの方です。
もちろん、会場にも文字組版のエキスパートばかりが来られていて、非常に濃い密度のものだったと思います。

内容はそのタイトルの通り、「日本語の文字と組版を考える会」について、その中心人物とであったその視点としてのお話、『ページネーション・マニュアル』や『組版原論』『基本日本語文字組版』、そしてヒラギノ書体などにまつわる逸話、そして当時および現在の感想などでした。第一部ではその歴史を辿りつつ、そして第二部ではアンケート等からの質疑応答および会場に来られていた当時の参加者の方からのお話も交えられつつ、またさまざまな資料(映画『Lie lie Lie』パンフレットや『Window DTP Press Vol.8』、当時作成された会報誌など)を回覧したりなどで、当時直接関わってない方でもその一端に触れられた、有意義な時間でした。……第二部はルビ1-2-1ルールのロジックについての話だけで大半喰ってた気もしますが(苦笑)。



お話を伺いつつ、そして感じたことがふたつ。
仰ってた事だと思いますが「後ろ向きではなく非常に前向きであるべき」こと。もうひとつは「残る記録はどれだけ大事か」ということでした。

前者は「当時大変とは思っていなかった」という旨のことをお話されていたと記憶してるんですが(というか実はメモを一切取っていないので)、確かに大変だと思ったら何にも出来ないだろう、というのは事実なんですよね。それに嫌だと思ったらできない。なにごとも楽しんでやらないといけない。また電子書籍などが脅威と思ったり後ろ向きに考えていない。冷静な分析、そして考え。柔軟であることが当然である、その思考は見習おうとしてできるものではないようにも思いつつ、でも目指すべきだろうことだと感じます。
後者は、さまざまな回覧物はすべて印刷物である、ということ。それらが当時デジタルデータだけで作られていたとしたらそれらは今でも残ってただろうか、閲覧できただろうか、という疑問があるんです。紙だったから良かったんじゃないか、と。確かに『ページネーション・マニュアル』だけはPDFとしてデジタルでも現存はしてますが、縛りのあるデータ形式だったら残ってただろうか、と。これについてはさまざまな考え方も出てきますが、KindleやiPadの話題に振り回されている現在であるからこそ、なおさら印象に残ることでもありました。



わし自身は会が活動されていた当時は、まだ駆け出しのぺーぺーでした。……今も立場的にはそう変わることはないんですが。日々勉強。しかし当時、「ページネーション・マニュアル」には大変お世話になり、『Window DTP Press』の記事に傾倒し、さまざまな組版の情報を可能な限り漁りながら、ひたすら組版の何たるかを追っていた時期でもありました。たぶん情熱は今の比ではないはず。

そういう意味では、直接関わっていなかったことではあるものの、非常に感慨深い気持ちでお話を聞けた、大変有意義な時間だったと感じています。



ちなみに懇親会も出席して良かったと思ってます。いままでなかなかお話出来なかった人、初対面の人、それぞれといろんな話が出来ました。解散後も少しの間、有志で呑みに行ったので、なおさらかなと思ったり。お陰で終電間に合わない一歩手前くらいだったんですが、ぎりぎり家にたどり着けました。
……終電に間に合わせるために駅の中をダッシュしたのは久しぶりだったかも。



余話その1:写真撮影は許可制だったので事前に許諾メールをしてました。当日は事務局の方に確認でお声賭けていただいたんですが、メール書いて出した記憶のあたりがまったくないという……きっと小人さんが出てきたんですね。いやごめんなさい。しかも結局撮影しなかったという。重ねてごめんなさい。

余話その2:誰が来られてたのか具体名を書くべきかどうか悩んだんですが、書かないことにします。というかすごい顔ぶれというか普段からああならもっと早くから行くべきだった、という事を今更悔やんでます。いやミーハーなんです、はい。そんな感じ。



#メモを取っていないことや舞い上がってたことなどで微妙に記憶が曖昧な部分がありますので、誤りなどはご容赦ください。

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コメント

>>もじもじカフェ事務局さん
ああっすいません、思いっきり誤解してました、というか会場でもそういう風に何度か伺ったことをそのご指摘で思い出しました。送ったということを忘れてたメールを見直した時に変な風に記憶の再刷り込みをしてしまったかもしれません。申し訳ないです。
今後の参加では、思い出や貴重な情報記録としてぜひ撮影させていただければと思います。

ご参加ありがとうございました

土曜日はご参加いただきましてありがとうございました。楽しんでいただけて良かったです。またご興味のある回にぜひおいでください。

訂正をひとつ。写真撮影は許可制と書かれていますがちょっと誤解があります。写真撮影は自由にしていただいて構いません。ただ肖像権の問題で、人物が特定出来る形で写っている写真を「公開」する場合に、本人に了解をとっていただきたいのです。ゲストの方に関しては、事前に写真を公開したいというご要望があった時に、事務局でまとめて了解をとっておこうというわけであのようなご案内になりましたが、ちょっと誤解を招いてしまったかもしれませんね。ごめんなさい。なお、人物の写っていない写真(資料など)に関しては、公開に問題はございません。
どうぞ次回はぜひ撮影ください(^^)
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