きちんと文書化されてるもの

このあいだ、CLさんとちょっとやり取りしたことの話を表に出してみたりするてすと。

なにかというと、「誰でも確認できる文書に叶うものはないよね」という話。
そのうえで、個々の確認とどっちが強いのかを問うてみたりします。

内容的にはこっちのblogのネタより。ちょっと古め。

Adobeの小塚フォントはウェブアプリなどで動的に画像を生成するのにも無償で商用利用できます
(phaのニート日記)



詳細については先のblogを拝見いただくとして、概要としては「小塚フォントをサーバ利用していいかどうか確認したんだけど、Adobeから口頭でOKもらったから使ってます。」というもの。
ただ、問題は、これを覆すような内容の文書を、Adobeが発信している点だったりします。



Adobe - 違法コピーへの取り組み : アドビ製フォントライセンス契約に関するFAQ(よくあるご質問):

ウェブ・ホスティング・サービスのようなネットワークの外部において、ほかの人がフォントを使用することができるのでしょうか?

内部ネットワークの外にあるイントラネットやウェブ・ホスティング・サービスでは、フォントを使用することはできません。ホスティング・サービスが内部ネットワークの一部を構成している場合は、フォントを使用することはできますが、この場合も、1)外部ユーザーがいっさいフォントにアクセスできないこと、 2)サービスにアクセスするすべてのユーザーがフォントライセンスを保有していること、3)コンピュータの許容台数を超えないこと、という条件を満たさなければなりません。


外部ネットワークでフォントを使用するために、ライセンスを別途に購入することはできるのでしょうか?

外部ネットワークでフォントを使用するために、ライセンスを別途に購入することはできるのか、という質問ですね。現在アドビでは、内部ネットワーク以外での使用に関して、フォント・ライセンスを提供しておりません。他のアドビ製品(InDesign Serverなど)では、内部ネットワーク以外のサーバー・コンフィグレーションで、アドビ製オリジナルフォントの使用を限定的に許可している事例があります。そのようなアドビ製品の場合においては、別途にライセンスを購入しなければなりません。

要約すると「サーバライセンスに付随したフォント以外はサーバ用途として使っちゃだめよ」というもので、つまりは、Adobeとしてはサーバライセンス形態を取る製品(InDesign ServerとDistiller Server)にバンドルされているフォント以外の通常フォントでは、サーバ的な使い方したら駄目よ、というもの。



つまり、動的に画像生成する処理に小塚フォントを利用するには、かならずInDesign Serverが無いと駄目(Distiller Serverにはフォントは付属してないと思うので、というかしててもそれをDistillerで生成されたPDF以外の動的公開用に使っては駄目なはず)なわけで、単にフォントだけで話をしてはいかんわけです。まあ、jdash笹川先生もコメントで突っ込んでますが、それに対してきちんと回答していない時点でどうかと思いますが。

もちろん、この記事によって「使える!」と解釈してしまった「プログラミングを始める10の理由」さん(InDesigin Server使うなら桁が最低1桁ちゃいます)や、さらに「Adobe製品買えない俺が小塚フォントを使うでござるの巻」という人については以ての外(まあこれはわしも実験的にやってるけれども、そもそもフォントとして使えるようにインストールされていない時点で製品の使用方法から外れてるので完璧にアウト)ということで、双方とももちろん駄目です。あたりまえだと。



フォントデータそのものは言ってしまえば所詮データでしかなく、またそれを形として処理するのは「そのデータを解釈するラスタライザ」のほうなのですが、データそのものにもプログラム的な情報を持つ関係で著作権にも絡んでくること、それ以前にも使用許諾という契約書によって利用方法は縛られているので、それを超えている時点で後でワッカ貰ったりえらい金額を請求しても文句言えないよ、ということを前提に使った方がいいと思います。
見えない縛りは多いんですよ、この世の中。わしも縛られた中で生きてますが。



ともあれ、口頭よりは「誰もが見られる文書」のほうが強いです。口頭なんて「ああ、そんなこと言いましたっけ?」ととぼけられたらアウトなわけなんで、そういう意味では文書で貰うってのは重要です。

逆に、文書で貰えるものってのはそれだけ重いです。後ろ盾になりうるということも含めて。

わしもここになんか書いて残しておくだけで確かに重いことになるので迂闊なことを言い辛いのもありますが(言ってるけど)、いろんな面で「残る文書はいろいろ大変だよ。残らない文書は軽いんだよ」ということを肝に銘じておきましょう。無論わしもだけれども。重いな。

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コメント

その項目はフォントのインストール・使用に係わるものなので違いますよ。
動的使用や埋め込みについてはそのページの下部に別途エンドユーザ使用許諾契約へのリンクがあります。
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Adobe製品買えない俺が小塚フォントを使うでござるの巻

追記:2009/02/16 もともとが個人的な発見をメモ的に書いていたエントリなので、フォントの用途やライセンスついて一切記述していませんでした。ところが「小塚○○ + ダウンロード」のキーワードで検索エンジンからのアクセスが結構ありました。このままリスクを示すことな

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