笹川さんのblogより、コメントにかえて推測混じりのご意見をば。
■[DTP][フォント]技術的という名のビジネス的判断?(DTP+印刷営業メモ)
残念無念というより、ビジネス的にあんまりおいしくないと思った判断(技術的なコストを掛けてもリターンが少ない)もあったのだろうなぁと思ったり。
当時の状況と前後関係を重ね合わせると、確かに「技術的状況も含む」という結論に辿り着けるのではないかと思うわけですよ。
笹川さんが出されているリンクはこれ。
アドビシステムズがオリジナル和文書体『小塚明朝』のWindows版を発表(現・ascii24)
これの掲出日付を見ると、「1998年1月14日」となっています。
そのうえで翌年の、Adobeから出されたニュースリリース(別にAdobeじゃなくてもいいけど真っ先に見つかったもんで)を出してみたり。
アドビ システムズ 株式会社が株式会社モリサワと共同開発のNewCIDフォントとViewFontを発表(アドビシステムズ)
こちらの日付は「1999年2月1日」。先の記事からほぼ1年ほどあと。
なので、「ビジネス的においしくない」はずのフォントは翌年にはリリースされていたのでした。
ただし「金額がめちゃくちゃ安いかわりに、解像度は著しく低く(50メッシュ)、かつプリンタフォントありきの環境を前提とした」ものではありますが。
1年かけて、なぜこのような結果になったのかといいますと、ちょっとした推測が行えたりします。
- Windows用CIDフォントは技術的には出すことはできた
- しかし高クオリティのフォントを出すのは見送った
- 高クオリティのフォントを出せたMac用フォントにはプロテクトがかかっていた
ということで、当時の(というか今でもかも)Windows環境では、フォントにコピープロテクトを行う技術の確立ができなくて、結果として断念せざるを得なかったのではないか、という点。
もっともモリサワ以外のPostScriptフォントではどうだったか不明なんですが。ただ市販フォントではニィスくらいしか思いつかないんだけれども。FDからのインストール制限は3回くらいだったと記憶してますが、実際に触ったことはないのでコピープロテクトはどうなってたのかはわからなかったり。
もしそうだとしたら、政治的判断よりも先に技術的結論ありきだなー、というお話。
もっとも、笹川さんの発言にあるように
技術的なコストを掛けてもリターンが少ない
というだけなのかもしれないけれども。
結局、時代の流れ+OpenTypeという技術+インターネット環境の充実、と言う点で、当時の状況は、今や跡形もないわけですけどねー。
「MORISAWA PASSPORT ONE」も、それらによってすべてある程度クリアされてしまったわけですし。
実は笹川さんがblogにアップして間もなく書いてたけれども、なんかまとまりがなくなったのでちょっと保留にして書き直したので遅くなりました。
という裏話を追記しておいたり。
朝に一部修正。